【無謀】脱サラ起業、料理できないのに居酒屋開業

料理できないのに居酒屋開業
もくじ

脱サラのきっかけ「仕事の拘束時間が長い」

会社に入社して約15年たった頃。
毎年、毎四半期、毎月、毎週同じサイクルで同じ内容の仕事を繰り返していたのが、本当に嫌になった。
正しくは「随分前から気がついていたけど、そこそこ給料貰っていたから惰性で続けていた」です。
給料は麻薬。独り身だからまぁまぁ浪費しても次の月には何十万円、半年に1回はボーナスが出るので、
給料と合わせてその月は100万円ぐらい入ってくるんだから、辞めようと思わなかったです。
ほんと怖いですね…
もちろん色々経験させてもらって勉強になったけど、業務内容上、拘束時間が長い!長すぎる!
1日15時間ぐらいはパソコンや携帯で連絡が取れないといけなかった。休みの日もどこからかメールや電話がくる。
この辺りでちょっとゆっくりのんびりして生きて行きたいなぁと、その頃仲良くなった同僚のナツメさんと話が盛り上がった。
「会社を辞めたら二人で何か起業しよう!」
口に出してしまったら最後、突っ走ってしまうそんな二人。

起業って言うけど、何をする?

「ここのお店って、お客さん来るのかな?どうやって生活してるんだろうね?」っていう外から見ると不思議なお店が街にはたくさんあるように思えた。
「私たちもお店をすれば何とか生きていけるんじゃないかなぁ?」とウソのようなほんとの話がきっかけで、お店を開店しようとなった。

ナツメ

私、昔から雑貨屋さんがしたかったんよ〜
仕入れ楽しそう(嬉)

わんたん

絶対、変な在庫抱えて困ることになると思うよ…

雑貨屋さん

ナツメさんの希望は「雑貨屋さん」
2013年当時でも、すでにネットでなんでも物を買う時代でした。「この辺の商圏の広さと客層ではやっていける気がしない」ということで断念。
今思えば、実店舗でネット販売もするという選択肢もあったなぁと思いますが無知でした。
このナツメさんの「仕入れがしたい!」という希望は、下の記事のように違う形でのちに叶うこととなります(笑)

お好み焼き屋

当時は最初なんと「お好み焼き屋」を開店するつもりだったのです!

退職前に大阪にいたこと、2人ともお好み焼きが大好きだったのでお好み焼き屋をしようと盛り上がりました。
粉もの商売は利益率が高い!なんていう理由もあったかも。
料理があんまりできなくてもお好み焼きの学校に行って基本は教えてもらえば、美味しいお好み焼きが作れるという(根拠がない)自信がありました。

あわせて読みたい
大阪お好み焼き学校 開業支援 大阪にあるお好み焼き専門のお好み焼き教室

カフェ&バー

お好み焼き屋をするつもりで出店準備を進めていたのですが、出店するつもりの物件近隣を回ってみると、
徒歩圏内にお好み焼き屋がなんと3軒もあるではないですか!
お好み焼き屋の主人はなんとなく「主婦」が多いイメージがありますが、本当に3軒とも店主は主婦の方でした。

わんたん

周囲にめっちゃお好み焼き屋さんあるけど…

ナツメ

あれ?お好み焼き屋さん無いと思ってたんだけど〜

チョビ

完全に調査不足やん!!

急遽業態変更し、主婦の方、お年寄りが立ち寄りやすいカフェに、夜はお酒が飲めるバーにしよう!
カクテルとかわからないけど、まずは本を買って勉強しました…

業務用の物件を借りる

住むところも必要だったため、「店舗つき住居」を借りることにしました。

費用

家賃 月16.5万
敷金3ヶ月、礼金1ヶ月、前家賃1.5ヶ月、保証会社利用料1ヶ月、仲介手数料0.5ヶ月 合計7ヶ月分で約115万円程度かかりました。
メインの国道より1本内側の住宅街、田舎の物件。借りるだけでこの金額必要でした。
私は、
高い〜!
と素直に思いました。
オーナーが自宅を改造して韓国料理店をしていたお店、いわゆる居抜き物件です。

借りる費用意外では内装、食材の仕入れの合計が30万ぐらい必要になったと思います。

内装

元々家庭料理屋さんをやっていた物件だったので、そのままでも一応問題はなかったけれど、壁紙と床は流石に時間の流れを隠せない感じ…こりゃなんとかしないとなぁ。

わんたん

お金もないし、壁紙とか床とか貼ってみない?

ナツメ

youtubeで職人さんが教えてくれてるから出来る気がする!

業者さんに頼むお金もないし、借金してまで改装するのはリスクが高いと思ったので、予算内でできる範囲を自分たちでチャレンジしてみました。
ただし看板だけは素人感を打ち消すためにネットで検索してプロに格安でお願いしました。
入り口に一つと遠くから見てわかる位置に一つ大きめの看板と照らす電気、建物サイドから見える位置にも一つつけました。
合計3カ所で10万円にしていただきました。

世間では今ほど家やお店をセルフDIYしていない時期でした。YouTubeの情報と、ネット記事が頼りです。
出来栄えは悪くてもそこはご愛嬌。
ネットや職人さんが立ち寄るホームセンターを活用して、意外となんとかなったと思います。

自分たちの好きな内装にしたら、明るくてかわい目のカフェになりました。

設備

途中で業態変更したので、急遽業務用品の中古屋さんに足繁く通い、程度のいいコーヒーメーカーやフライヤーを購入しました。
居抜きの利点で基本装備(業務用冷蔵庫、製氷機、業務用コンロ、流しなど)が残っており、使っても良いとのこと。
ですが製氷機が壊れていて、結果はホシザキの営業の方から「月1万円を72ヶ月(6年)」のリース契約で入手できました。
私も後々正確に知ることになるのですが、「リース」ってきちんと理解したほうがいいですよ!

チョビ

デメリットを理解してから判断しよう

大きいメリットとしては初期費用が抑えられます。

ただしリースのデメリットとしては

  • 中途解約ができない(または残金一括で払う)
  • 合計支払い金額が非常に高額になる
  • 支払い終わっても所有権が手に入らない

ちなみに購入だけなら、これぐらいの金額で売ってます。
ホシザキさんから購入すると保守契約もあるしもう少し高いです。
結論、買うのはネット店舗で購入し、設置は別途お願いした方が安いですね。

営業時間はどうする?

がむしゃらに働くのはしばらくやめて、今まで休めなかった日曜日を定休日にしよう!
(休みが週1になってるよ?)
カフェ&バーにするから、夜メインで22時ぐらいまでの営業だけど、カフェだし朝は7時からモーニングとかやってみる?
(夜遅くて朝起きるの大丈夫?)
ランチは手早く調理できないとお客さんに迷惑かかるし、やめておこう
(じゃ、仕入れは昼だね)

ナツメ

あれ?二人で営業するんだよね?いつ休むの?

わんたん

モーニング無理、1ヶ月でやめました(笑)

理想と現実は違う…
飲食店こそ拘束時間が長いのだ!!
人が雇えない金額の資金では、ゆったり営業できないです。やってみたら激務すぎた…

結局、カフェ&バーという名の「家庭料理系居酒屋」になりました

カフェで収益を出すのは難易度が激高いです。素人が手を出してはいけません。
本気でカフェをしたい人が修行を重ね、知識を得て、資金を十分用意して
「いい立地」で初めて勝負できる業種だと痛感しました。
家で美味しいコーヒーが気軽に飲めるこの時代、お店で飲まないといけない理由がないと行かないんです。


来店動機が毎日ある分野なら、収益的に何とかやっていけそう?ということで、毎日の食事を兼ねて晩酌する方に
家庭料理を出す「夜だけ営業の居酒屋」に変更しよう。
近くに住んでいる一人暮らしのおじさんとか、おじいさんとかをターゲットにしよう。
ん?と思うようなご飯が出てきても笑顔で許してくれそうな(すみません、この頃はナメてました)
人の良い人たちを…


辞めるとなってここまで2ヶ月ぐらいで進めちゃう勢いが、今思えば本当に恐ろしい。けど、勢いも大事です。迷っていては何も始まりません。会社を辞めちゃったんだから、何か始めなくてはいつまでも収入がありません。
大人の文化祭のノリで着々とオープン準備を終わらせて、いざ開店です。

果たして私たち素人が始めたお店は「潰れないお店」となるのでしょうか?
ちなみに「飲食店の出店から退店までの期間とその割合」というデーターはこちら!!

https://newscast.jp/news/9553287
チョビ

むむっ!
3年未満が一つの壁になっているね!

わんたん

1〜2年で閉店ってパターンも思ったより多い(汗)

ナツメ

不安しかないわ〜!(怖)

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この記事を書いた人

アラフォーの女子おひとりさま。
愛犬チョビと同棲中。 某上場企業で営業として約15年勤務する。
転勤族会社員の働き方が嫌になり、脱サラを決意。 現在、元同僚ナツメちゃんとスナックを共同経営。 これから先、楽しく不安がない人生を生きるための術を模索中。

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